茶道男子のきもの入門 ~「月刊 なごみ5月号」に掲載していただきました~
銀座 外堀通りの風になびく柳の緑が目に美しい季節でございます。
いつもご覧頂きまして、誠にありがとうございます。
京ごふくゑり善の亀井彬でございます。
前回に引き続き書籍のご紹介になります。
淡交社より令和4年5月1日に発行された「月刊なごみ」にて、
弊社の銀座店と男物のお着物をご紹介いただいております。
今月、5月号は男性の着物の特集
「茶道男子のきもの入門」というテーマです。
今回お世話になった淡交社の編集長 宮崎様にお伺いしたことろ、
読者さんからのご要望が多いテーマの1つが「男性のきもの」であるとのお話。
また、監修なさった富澤輝実子様からは、
「多くの男性に、素敵にお着物を着て頂きたい」
というお気持ちがとても伝わってまいりました。
新型コロナの影響を受けて生活様式が大きく変わったこの2年間半。
男性のお着物デビューをお手伝いさせていただいた印象深い出来事がいくつもございましたので、
「素敵な男性の皆様に、きものを「着たい、着せたい」という想いは私自身も強く感じております!」
とすぐに共通の想いを感じ、今回のようなご縁になりました。
さて今回は「茶道男子にいつか着せたい 銀座の粋なきものアイテム」として、
銀座のもとじさん、銀座むら田さんの後に、弊社の銀座店もご紹介頂いております。
<ゑり善からの男性にオススメしたい御召>
弊社からのおすすめとしてご紹介した西陣御召。
京都西陣でおられた無地のお着物になります。
シンプルだからこそ、着用された時に違いが出るのが無地。
平安京の「大内裏」に由来して、機屋さんが「大内(おおうち)」と名付けたこの御召は、
打ち込みが非常にしっかりしており、丈夫でしなやか、皺にもなりにくい生地になっております。
特筆すべきは、何よりもその見た目の品格の良さ。
是非とも皆様に、実際に手に取ってご覧いただきたいところです。
写真では伝わりにくいですが、ところどころあえて作られた微妙な糸の動き。
初心者にもそして着物上級者にもおすすめの定番のお品物として長く人気のある商品でございます。
ちょっと楽しい蛍ぼかしの「長襦袢」、通好みのおしゃれとして「紋袴」もご紹介しております。
紋の話など読み応えたっぷり。皆様も是非手に取ってご覧くださいませ。
<男性の着付けはとっても簡単>
男性のお着物と女性のお着物の着付けの違いは
・着物の丈(上下の長さ)が対丈であること
・襟を抜く必要がないこと
・帯が角帯であること
簡単に言えば着物を羽織って帯を締めるだけ。
帯の結び方は、ネクタイの手順よりもはるかにシンプルです。
着付けの手順に限って言えば、おそらく1時間もあればご理解頂けるはずです。
ただ、シンプルだからこそ、綺麗に着こなすのは難しいとも言えます。
入社した当時から「綺麗にきるには、場数を踏むしかないで…」
弊社の大番頭から、着崩れを ちょこちょこ とを直されながら言われた言葉です。
着ていくうちに様になるといいますが、本当にそうだと思います。
私自身まだまだ、お恥ずかしながら美しい出で立ちとはいえません…
<着物っていつ着るの?>
今回ご紹介した御召は、スーツ感覚でお愉しみになると良いです。
御茶席もちろんのこと、大切な方とのお食事や、会合やパーティー、ご家族様のお祝い事など。
お洋服でお出掛けされるあらゆるお席に対応できます。
こだわっていけば羽織や袴をあわせたり、着物の生地を変えるなど、
お席や立場にぴったりと合わせた着こなしを愉しんでいくことができる奥深さが男性の着物の魅力です。
<夏こそ着物デビューにはぴったり!>
これからお着物を始めたいという男性の方にお勧めしたいのは、夏にぴったりの”浴衣”
浴衣も立派なお着物の一つです。浴衣の着方と着物の着方はほぼ同じ。
ぐっと気楽に愉しめますし、夏のお出掛けがより味わい深くなること間違いなしです。
弊社では綿の浴衣に加えて、麻のさわやかな着心地がたまらない小千谷縮・近江縮もご用意致しております。
浴衣はお仕立てを入れても10万円程度から始められます。
弊社の取り扱っている男性のお着物については、取扱い商品のページでもご紹介致しております。
→取扱商品の紹介 男物
男性の皆様の着物でのお愉しみに少しでもお役に立てましたら幸いです。お気軽にご相談くださいませ。
この夏、着物デビューはじめませんか?
何もかもが目まぐるしく変化する激動の時代において、
「茶道」の和敬清寂の精神を、心の拠り所にされる方が増えてきていることを強く実感しております。
書籍の中で俳優の青木崇高さんが「きものからは日本人の意地やプライドのようなものを感じる」と表現されておられました。
本当にその通りだと実感致します。
私も茶道はお稽古を一旦お休みしておりますが、また改めて学び直したいと思う貴重な経験となりました。