きものを愉しむ

2025/01/09

2025年 新年のご挨拶

いつも「きものを愉しむ」を読んでくださっている皆様へ

新年あけましておめでとうございます。京ごふくゑり善の亀井彬でございます。

例年に比べると比較的暖かく、また穏やかな日差しを感じる新年となりました。日本の寿ぎのひと時、皆様はお着物にお袖を通されましたでしょうか。

京都本店がある四条河原町の付近ではお着物姿のお方同士でご挨拶を交わされる姿を目にするなど、この時ならではの新年の景色が広がっており、とても嬉しく思っております。

本日1月9日には八坂神社の蛭子船巡行が行われます。「祇園のえべっさん」には商業を営む多くの人々が商売繁昌を祈願してお参りされますが、今日は七福神を乗せた蛭子船が石段下・四条烏丸間を巡行するのです。こうした行事ひとつひとつも街と街を、また人と人とをつなぐ大切なひと時であることを実感致します。

さて、いつも弊社のブログ「きものを愉しむ」をご覧いただきまして誠にありがとうございます。本ブログは私たちが日々仕事を通して感じている様々なことを、読み物としてご覧いただければと思い、HPのリニューアルを行いました2022年3月より更新を続けてまいりました。

これから着物をはじめたい…
着物に興味はあるけど分からないことが多くて…
といったお方に向けて

また、すでにお着物には慣れ親しんでおられるうえで、もっと深く知ってみたい。
というお方に向けて

お着物だけでなく、京都を中心とした四季の文化や行事を知ってみたい。というお方に向けて

できる限り難しい言葉は使わずに、さらさらとお読みいただけるようにという想いで、京都本店の営業である久保田の2人で綴ってまいりました。

昨年2024年は15のテーマでブログをアップしてまいりました。
何か少しでも皆様にとって気付きのある内容になっておりましたら何より嬉しく思います。

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1.雅の世界~源氏物語絵巻 綿風呂敷のご紹介~

2.“自然の癒し”と”人々の情熱”の賜物~琉球の染織「清ら」

3.【京友禅の下絵】写生も本も…絵を学び続けた先に生まれた筆の勢い~きものSalon『京のほんまもん』に添えて~

4.夏に映える浴衣 ~涼やかを生む 竺仙さんの”こだわり”に迫る~

5.夏に映える浴衣 ~涼やかを生む 竺仙さんの”こだわり”に迫る~ #2

6.綺麗なきものをいつまでも~きものをたたむ際のポイント~

7.夏の京都の祭礼~祇園祭を愉しむ~

8.七五三のおもいで

9.ゑり善440年の歩み~京都本店・銀座店・名古屋店のご紹介~

10.染帯のすすめ

11.【京鹿の子絞り】指先三寸の手わざの未来~きものSalon『京のほんまもん』に添えて~

12.“黒留袖”を見つめなおす

13.“色留袖”を掘り下げる

14.師走の京都の風物詩~吉例顔見世興行とは~

15.“色”を纏う

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本年2025年は関西にとっては万博が行われる等、引き続き多くお方が日本、京都にお越しになられる1年になりそうです。

信じられないほどのスピードで変わり続ける目まぐるしさに加えて、玉石混交、噓か誠か分からないような膨大な情報が浴びせ続けられる現代において、「古くから伝えられてきたもの」が持つ普遍的な価値の重要性はますます高まってきているように感じております。

きものもその一つであることは間違いありません。
人の手を通して大切に大切に、着る人の幸せを願って生み出される美しいお着物や帯。
そうしたひとつひとつのお品物の魅力を見つめ直し、先人の皆さんがきものに込めてこられた想いを丁寧に紐解きながら、今の時代に合わせた着こなしや装う喜びを少しでもお伝えしていければと思っております。

弊社ブログを引き続きお楽しみいただけましたら幸いです。どうか今年も何卒よろしくお願い申し上げます。

株式会社ゑり善
主人 亀井彬

京都・銀座・名古屋にて呉服の専門店として商いをする「京ごふくゑり善」の代表取締役社長として働く「亀井彬」です。
日本が世界に誇るべき文化である着物の奥深い世界を少しでも多くの方にお伝えできればと思い、日々の仕事を通して感じることを綴っていきます。