立春とは名ばかりでまだまだ寒さが続いておりますが、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。
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本店・営業の久保田でございます。
帯を結ぶ際に必須の小物でありながら、コーディネートの観点からみても重要なポイントとなる帯〆。
コーディネートのアクセントとしても重宝いたしますし、色味だけでなく組み方によっても雰囲気が変わります。
今回は数ある組み方のひとつ、「内記組」をご紹介いたします。
滋賀県大津市にて組紐作りをされている「藤三郎紐」さん。
以前内記組での帯〆づくりを拝見する機会があり、伝統工芸士の四代目 太田藤三郎氏にお話を伺いました。
~内記組とは~
「内記台」という木製の手組みの組台を使って製作していきます。
内記台は誕生経緯など詳しくわかっていないことも多いですが、からくり人形の細工を応用しており、台自体は100年以上前から存在するそうです。
基本的な動作として、右横にあるレバーをひくと「耳」と呼ばれる台の上端にある部品が回転し、糸巻きにセットされた糸が絡まります。
上部にあがっている桶の一部のような円形の部分を下におろして糸を押さえながらレバーを引くと、糸は絡むことなく耳だけ回ります。
そうして糸同士を絡ませたり、空回りさせたりしながら模様を作っていきます。